Twitterでは、通常「@ユーザー名」を付けてメンション(返信)を送ることができます。
しかし、一部のユーザーの間で使われている「@0」「@00」「@〇〇(伏せ字)」などの “非公開返信・隠しメンション” を見かけたことはありませんか?
これらの表記は正式なTwitterの機能ではありませんが、プライバシー保護・相手の特定を避けるためのユーザー文化として広く使われています。
この記事では、「@0」に代表される “非公開返信文化”の仕組み・意味・使われ方 をわかりやすく解説します。
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@0とは何か?非公開返信として使われる理由
「@0」は、特定のユーザーに返信しているにも関わらず、実際のユーザー名を伏せて表現する方法です。
この表記を使う大きな理由は以下の3つです。
・ファンやフォロワーへの配慮
・炎上や誤解を避けたい
特にクリエイターや絵描き、歌い手など、日常的に「マシュマロ(匿名質問サービス)」を使うユーザーに多く見られます。
例えば、質問への返信として「@0に回答しました」と投稿することで、誰の質問なのかを公開せずに返答できる仕組みになっています。
非公開返信(@0・伏せ字メンション)が使われるシーン
① 匿名サービスからの質問に回答するとき
マシュマロや質問箱など、匿名で送られた質問に答える際に、具体的な送り主を示さずに返信するために使われます。
② ファン・フォロワーの個人的な内容に触れるとき
「誰が言ったのか」を公開することで、その人に迷惑がかかってしまう可能性があります。
そのため、@0のような曖昧な表記が選ばれます。
③ 過度な注目を避けたいとき
特定のユーザーを指すと、リプライが殺到したり、第三者からの過剰反応が起きる可能性があります。
@0は、不要なトラブルを避けるための“緩衝材”として機能しています。
@0はTwitter公式の機能?クリックしても何も起きない理由
「@0」はTwitter公式が提供しているメンションではなく、ユーザーが自発的に作った“記号”にすぎません。
そのため、クリックしてもプロフィールに飛ぶことはなく、リンクとしても機能しません。
・ユーザーIDではない
・ただの文字列として扱われる
つまり、「相手を特定できないようにするための工夫」と言えます。
@0以外の隠しメンションの種類
Twitterでは、@0以外にも多くの伏せ字文化があります。
① @00 / @〇〇
対象を一切特定させないための“完全匿名メンション”。 界隈によっては「丸伏せ」などと呼ばれることもあります。
② @名前の一部だけ伏せる
例:@a○○○
このように、名前のヒントだけ残しつつ、特定を避ける方法です。
③ 引用風に表現する(@なし)
「○○さんからDMで相談ありました」
のように、名前を完全に書かずに伝える形式もあります。
なぜ非公開返信が一般化したのか?ユーザー心理とSNS文化背景
この文化が広がった背景には、SNSのトラブル増加があります。
・晒し行為(引用での吊し上げ)が増えた
・ファン同士の過剰反応
・個人間トラブルの拡散
こうした環境の中で、「名前を出さずに返信したい」というニーズが高まり、@0のような文化が定着していきました。
関連記事:誰もが知りたい“@0の意味”|非公開返信が生まれた背景とプライバシー技術を深掘り
@0を使うときの注意点
@0は便利ですが、誤解を生まないように配慮が必要です。
① 曖昧すぎると「自分のこと?」と誤解される
@0は匿名性が高い反面、フォロワーに勘違いを与えることがあります。
② トラブル隠しと受け取られる可能性
相手を伏せているため、人によっては「揉めているのを隠してる?」と誤解することも。
③ 匿名性が完全ではない場合もある
やり取りの文脈によっては、相手が推測されてしまう可能性もゼロではありません。
まとめ:@0はTwitterユーザーの“自主的なプライバシー文化”
「@0」はTwitterの公式機能ではなく、ユーザー同士の思いやりから生まれた文化です。
- 相手の名前を公開しない
- トラブルを避ける
- 身バレ防止のために使われる
クリックしても何も起こらないのは、単なる文字列だから。
それでも多くのユーザーが使い続けるのは、SNS上の安全とプライバシーを守るためなのです。
