Twitterでは「@ユーザー名」を入力することで、相手にメンション(返信・言及)を送ることができます。しかし、タイムラインを見ていると、“誰宛てかわからない返信” を見かけることはありませんか?
たとえば以下のような投稿です。
・「@〇〇さんへ(伏せ字)」
・「例の件、返信しました」
これらは、一般ユーザーには見えない“隠されたメンション”のように見えますが、実際にはTwitter公式の機能ではありません。
では、なぜこのような「見えない返信方式」が使われているのでしょうか?この記事では、その秘密と使われている理由を徹底解説します。
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見えないメンションとは?実態は“匿名化された返信”
Twitterには「相手にだけ送れる返信機能」は存在しません。
しかし、ユーザーたちは独自の文化として、“相手を特定させない返信” を生み出してきました。
これが俗に「見えないメンション」と呼ばれているものです。
@0・@00・伏せ字表現の正体
もっともよく使われるのが「@0」や「@00」、あるいは「@A○○○(一部伏せる)」といった表現です。
・クリックしてもプロフィールに飛ばない
・ただの文字列(リンクになっていない)
つまり、これはTwitter公式の隠し機能ではなく、「相手を特定させないための表記」に過ぎません。
では、なぜ“隠す”必要があるのか?
理由はシンプルで、プライバシー保護とトラブル回避のためです。
・DMや匿名質問への返信だとわからせないため
・第三者からの不必要な詮索を避ける
特にクリエイター・VTuber・絵描きなどの界隈では、質問箱(マシュマロなど)への返信で使われることが多くあります。
見えないメンションが使われる主なシーン
実際のTwitter上で、どのような場面で「見えない返信」が使われているのでしょうか?主な例を紹介します。
① 匿名質問サービス(マシュマロ・質問箱)への返信
匿名で質問が届くため、誰が送ったかわかりません。
そのため、「@0に返しました」と返信することで“特定の誰かに返した”とだけ知らせる方法です。
② 個人的な内容に答えるとき
恋愛相談・悩み相談などのセンシティブな内容は、相手のIDを公開すべきではありません。
そこで伏せ字メンションが活用されます。
③ トラブル回避・炎上防止
相手のIDを直接書くと、第三者からの攻撃や詮索につながる可能性があります。
これを避けるため、相手を匂わせる程度の伏せ字で返信するケースもあります。
本当に見えないメンションは存在しないのか?
ここで重要なのは、Twitterには“完全に見えないメンション”という公式機能は存在しないということです。
しかし「宛先設定」による“限定表示”は可能
Twitterには「ツイートの返信先を限定する機能」があります。
・フォロー中の人
・@でメンションした相手のみ
この設定によって、特定の人以外には返信が表示されない場合があります。
これにより「見えないメンションがあるのでは?」と誤解する人もいます。
DMで返信しているケースも多い
表では何も起きていないように見えても、裏ではDMで返信しているパターンもあります。
・DMなら名前を出す必要がない
・質問の内容も公開しなくていい
この“見えなさ”が「隠しメンション」と誤解される要因です。
見えないメンションが生まれた背景は“プライバシーの時代”
Twitterのユーザー文化は常に変化していますが、近年「身バレ回避」「晒し対策」が急速に重視されるようになりました。
・炎上が怖い
・ネットのトラブルが増えた
・SNSハラスメントの増加
こうした背景から、ユーザーたちは公式機能とは別に“自分を守る仕組み”として、伏せ字や@0のような文化を発展させていきました。
注意点:伏せ字メンションでも完全に匿名になるとは限らない
便利な「見えないメンション」ですが、使い方によっては逆に身バレの原因になることもあります。
① 文脈から相手が特定される
相手の名前を伏せても、会話の内容や時間帯から推測されてしまうことがあります。
② 過去の投稿からつながる場合がある
昔の投稿やリプライを辿られ、「@0で返信した内容の相手」が特定されるケースもあります。
③ 匂わせになり、余計に炎上することも
伏せすぎると「誰のこと?」と憶測が飛びやすくなり、かえってトラブルを呼ぶ場合もあります。
まとめ:見えないメンションの正体は“ユーザー文化で生まれた匿名返信”
Twitterには、公式機能として「見えないメンション」は存在しません。しかし、ユーザー同士のトラブルを避けるため、独自の匿名返信文化が発展してきました。
- @0・@00・伏せ字メンションは“ただの文字”
- 特定を避けるために使われている
- 背景には身バレ対策や晒し防止がある
- 完全に匿名になるとは限らないので注意が必要
Twitterを安全に楽しむためには、公式機能だけでなく、こうした“ユーザー文化”を理解することも大切です。
