ギャラクシー6のサイズ選びで失敗しないための完全マニュアル〜「かかとが浮く」現象の対策と幅広足への相性〜

アディダスの「Galaxy6（ギャラクシー6）」は、その高いコストパフォーマンスとクッション性で人気を集めています。しかし、購入者や検討中の人から頻繁に聞かれるのが、「サイズ選びが難しい」「歩くとかかとが浮く」という悩みです。

「せっかく買ったのに足に合わない…」と後悔する前に。

本記事では、親記事で触れたギャラクシー6の特性をさらに深堀りし、「かかとの浮き」を解消する具体的なテクニックや、足の形別の適正サイズを徹底解説します。

なお、ギャラクシー6の基本的なスペックや走行性能、全体的なコスパ評価については、以下のメインレビュー記事で詳しく解説しています。

サイズ感以外の基本性能を知りたい方は以下を参考に

なぜギャラクシー6は「かかとが浮く」と言われるのか？

多くのランニングシューズの中で、なぜ特にギャラクシー6は「かかとが浮く」「脱げそうになる」という声が多いのでしょうか。その原因は、このシューズ特有の構造にあります。

ギャラクシー6は初心者向けに快適性を重視しており、足首周りのパッドやヒールカウンター（かかとを固定する芯）が非常に「柔らかく設計」されています。

これは足当たりが優しいというメリットがある反面、ホールド力が弱くなりやすいため、着地の瞬間にシューズがかかとに追従せず、パカパカと浮いてしまう現象を引き起こします。

このモデル最大の特徴である厚手の「Cloudfoamミッドソール」は、クッション性が高い反面、重量があります。

ソールが重く、足首のホールドが柔らかい場合、足を持ち上げた際に「靴の重み」でソールが下に引っ張られるため、かかとが抜けやすくなるのです。

ギャラクシー6のサイズ選びをさらに難しくしているのが、「甲の圧迫感」の問題です。

通常、アディダスのシューズは幅が狭めと言われますが、ギャラクシー6は3E相当の幅広設計です。しかし、デザイン上の特徴として「つま先近くのストラップホール（靴紐の穴）の位置」が低く、甲に当たりやすい傾向があります。

このジレンマを解消するためには、単にサイズを変えるだけでなく、「履き方」による調整が不可欠です。

サイズアップをして「かかとが浮く」場合や、ジャストサイズでもホールド感が足りない場合、靴紐の結び方を変えるだけで劇的に改善します。

ギャラクシー6には、一番上に「予備の靴紐穴（アイレット）」があります。ここを活用した「ヒールロック（ダブルアイレット）」という結び方を実践してください。

これにより、足首部分が強力にロックされ、柔らかいヒールカウンターでもかかとが浮かなくなります。ギャラクシー6を履くなら、この結び方は必須テクニックと言えます。

失敗しないための目安として、足のタイプ別に推奨サイズをまとめました。

推奨：普段のサイズより＋0.5cm 〜＋1.0cm

甲のストラップホールの圧迫を避けるため、サイズアップが基本です。大きめにすることで発生する「かかとの浮き」は、前述のヒールロックで固定して対応してください。「甲の快適さを優先し、かかとは紐で止める」のが正解です。

推奨：普段のサイズ（ジャストサイズ）

ギャラクシー6は元々ゆったりした作りです。幅が普通の方が安易にサイズアップすると、靴の中で足が遊んでしまい、靴擦れの原因になります。圧迫感がない限り、ジャストサイズを選びましょう。

推奨：普段のサイズまたはインソールでの調整

かかとが抜けやすい骨格の方は、サイズ選びだけでは解決しない場合があります。ジャストサイズを選んだ上で、厚手の靴下を履くか、滑り止め付きのインソールに入れ替えることを強くおすすめします。

アディダスギャラクシー6は、そのまま履くと「サイズ選びが難しいシューズ」ですが、特性を理解して調整すれば、最強のコスパシューズに変わります。

4,000円台で購入できるシューズとしては破格の性能を持っています。ぜひ、あなたの足に合わせた「微調整」を行って、快適なランニング・ウォーキングライフを手に入れてください。

まだ購入を迷っている、あるいは詳細なスペックを再確認したい方は、以下の親記事も合わせてご覧ください。