エアコンの価格は購入する時期によって大きく異なりますが、最もお得に手に入れる方法はいつでしょうか?
新しく発売された家電は通常、価格が高めに設定されており、新モデルの登場とともに価格が下がることが多いです。しかし、それ以外の時期にもエアコンをお得に購入する機会は存在します。
この記事では、エアコンを最も安く購入できる時期をご紹介します。
エアコンを最もお得に購入するタイミング解説
エアコンを最も低価格で購入するタイミング、そして避けるべき時期を動画でわかりやすく解説します。
上位モデル 下位モデル
1月 年末年始のプロモーション 年末年始のプロモーション
3月 決算期のディスカウント 決算期のディスカウント(下位機種の新型投入時)
7月 夏のボーナスタイムセール(上位機種を狙う) 夏のボーナスタイムセール
8月 価格が下落し始める 価格が下落し始める
9月 決算期のディスカウント 決算期のディスカウント
10~11月 旧型モデルが特価に(上位機種の新型投入時) 旧型モデルが特価に
12月 冬のボーナスタイムセール 冬のボーナスタイムセール(下位機種を狙う)
エアコン価格が下降する期間:8月~9月
多くの人が予想しないかもしれませんが、まだ暑さが厳しい8月から9月にかけてエアコンの価格が下降し始めます。価格が下がる主な理由は以下の二つ。
エアコンは湿度と暑さが高まる6月と7月に最もよく売れます。この期間はセールを行わずとも製品が売れるため、価格設定は比較的高めです。
しかし、この需要のピークが過ぎる8月に入ると価格は下降し始めます。
また、多くのメーカーが10月から11月にかけて新モデルを発売するため、その直前には古いモデルを在庫処分するためのセールが行われます。
ただし、この時期は依然としてエアコンの取り付け依頼が多いため、設置作業に時間がかかることがあるので注意が必要です。
型落ちモデルを狙うなら10月~11月が最適
エアコンの新モデル導入後、型落ち製品が割安になります。
エアコンのモデル更新はグレードにより異なり、通常、10月から11月には上位機種の新モデルが、3月から4月には下位機種の新モデルが市場に登場します。
このため、10月から11月は上位機種の型落ち品が特に低価格で入手可能で、高性能モデルを求める方にとって格好のチャンスとなります。
ただし、人気のあるモデルは早々に売り切れることもあるため、セール開始と同時に動くことが重要です。
また、この時期は設置工事の予約が比較的取りやすくなるという利点もあります。
決算期間の特価セールを狙う
エアコン購入には、家電量販店の決算期間が格安で手に入れる絶好の機会です。一般的に、多くの店舗では3月と9月にそれぞれ年度末と中間決算を迎えます。
具体例として、ヤマダ電機やヨドバシカメラ、コジマ、ジョーシン、エディオンなどは9月に中間決算を行い、ビックカメラは2月が決算月です。
特に2月から3月にかけては、型落ちモデルが残っていることも多く、さらなる価格の下落が期待できるため、コストパフォーマンスを重視する方には特におすすめです。
この時期は店舗も売上目標達成のために価格交渉に応じやすい傾向にあります。
特に、通常は価格が下がりにくい低グレードのモデルも、このタイミングではお買い得になる可能性が高いので、賢くショッピングする良いチャンスです。
ボーナス期の割引キャンペーン
電化製品店では、ボーナスが支給される7月と12月にセールを多く行います。これは家電製品全般に適用される傾向です。
特に7月は、高性能な上位モデルのエアコンがお得になることが多く、お求めやすい価格で提供されます。
また、12月の冬のボーナス時期には、特に中・低グレードの旧型モデルのエアコンが在庫として残ることがあり、通常よりもさらに低価格で手に入れるチャンスが増えます。
年末年始の特別セール
12月から1月にかけての年末年始期間中、多くの家電量販店で限定数量の家電製品が割引価格で提供されます。
この時期はエアコンのみならず、テレビ、パソコン、ゲーム機、そして大型家電もセール対象となるため、顧客で賑わい、商品がすぐに売り切れることがあります。
そのため、年末年始にエアコンを購入予定の場合は、事前に広告やチラシをチェックし、情報を早めに得ることが重要です。
運用コストも重要な選択基準
エアコンは家庭でのエネルギー消費が大きいため、購入時には単に初期費用だけでなく、維持費も考慮することが重要です。
初期の投資が高くても、長期的には省エネ効果の高いエアコンを選ぶことで、トータルでのコスト削減が期待できます。
近年は原油価格の上昇や国際情勢の不安定化により、電気料金が上昇しています。
これに対応するため政府は2023年2月から電気料金の急激な上昇を緩和するための「激変緩和措置」を実施してきましたが、2024年5月の使用分からはこの補助が半減し、翌月からは完全に終了する予定です。
2024年度の電力補助減額スケジュール
2024年の5月から7月にかけて、電力料金の補助金額が変動します。
具体的には、低圧電力(主に家庭用)と高圧電力(工場用など)に対する補助が段階的に減少し、最終的に廃止されます。
6月:低圧は1.8円/kWh(半減)、高圧は0.9円/kWh(半減)
7月:両方とも補助が0円/kWhとなり、補助廃止
この変更により、家庭や工場の電気料金に大きな影響が出ることが予想されます。
増額される再生可能エネルギー賦課金
2023年度に1.4円/kWhだった再生可能エネルギー賦課金は、2024年度には3.49円/kWhへと大幅に上昇し、1kWhあたり2.09円の増加が見込まれます。
この賦課金は、毎年6月の電気使用分から翌年5月の使用分まで適用されます。
過去には再エネ賦課金が徐々に増加する傾向にありましたが、2023年度には一時的に1.4円/kWhまで低下していました。2024年度の値上げで、賦課金は以前の水準に戻ることになります。
再エネ賦課金の増加と激変緩和措置の終了による電気代の具体的な影響を評価するため、平均家庭の電気代についてのシミュレーションを行いました。
2024年6月と7月の家庭用電気代の増加予測
計算の基準として、平均的な3~4人家庭の消費電力量を月間400kWhとし、この基準で2024年の6月と7月の電気料金の増加を予測します。
7月:電気料金の単価が2.09円/kWh増加するため、合計で836円の増加。
これにより、6月は680円、7月は720円増加し、2ヶ月間で合計2,236円の電気代が増加する見込みです。
アウトレットとディスカウントセールの狙い目
特定の時期が設定されているわけではないものの、大手家電量販店では外装の傷や型落ちした製品を対象にしたアウトレットセールを不定期に行っています。
これらのセールでは、通常価格よりもかなり安価に商品を手に入れることが可能です。
アウトレット商品のセール時期は予測が難しいため、定期的に店舗を訪れて最新の販売情報をチェックすることがおすすめです。
さらに、店舗によっては月間の売上目標を達成するために、突発的に割引セールを行うことがあります。
エアコンの購入を検討している場合は、早めに情報収集を始め、家電量販店やオンラインショップを頻繁にチェックして最適な購入機会を見つけましょう。
エディオンでエアコンをお得に手に入れるタイミング
先に挙げた表で触れた通り、エディオンでは特定の時期にセールが行われます。
総決算セール:2月中旬から3月下旬
この中でも、特に2月から3月の総決算セール期間中にエアコンを購入することを推奨します。この時期には赤札の処分セールが頻繁に開催され、価格が大幅に下がることがあります。
また、この時期はエアコンの取り付け業者が比較的空いているため、スムーズにスケジュール調整が可能です。
この機会を利用して、エディオンでのエアコン購入を検討してみてはいかがでしょうか。
ヤマダ電機でのエアコン購入のベストタイミング
ヤマダ電機でエアコンをお得に購入するタイミングについて詳しく見ていきましょう。先述の表によれば、ヤマダ電機では以下の時期にセールが行われます。
総決算セール:1月下旬から3月下旬
しかし、実はエアコンが最も価格が下がるのは8月上旬です。この時期、夏のピークを過ぎて消費者の需要が減少するため、ヤマダ電機は在庫を減らす目的で大規模な売り切りセールを実施します。
その結果、非常にお得な価格でエアコンを購入することが可能になります。
ただし、8月は取り付け工事の依頼が集中するため、スケジュールの調整が難しいデメリットがあります。
そのため、工事の遅れが問題ない場合や、来年の使用を考えている場合には、この時期のセールを狙うのが賢い選択です。
次の夏に向けて前もってエアコンを新調することで、余裕を持って準備ができます。
中古エアコン購入の是非とリスク評価
予算を抑えてエアコンを手に入れたい場合、中古エアコンの購入を検討することが一つの選択肢です。ここでは中古エアコンの購入時のリスクとその検討時期に焦点を当てて説明します。
中古エアコンのリスクと寿命
中古でエアコンを購入する場合、その耐用年数は通常より短くなる傾向にあります。
即時のニーズがあり、短期間の利用を考えているか、初期費用を最小限に抑えたい状況であれば中古も選択肢になり得ます。
しかし、長期間にわたりコスト効率良く使用したい場合は、新品の購入が推奨されます。
以下で中古エアコン購入の具体的なリスクについて詳しく解説していきますので、購入を検討している方は参考にしてください。
損傷リスクとその影響
中古エアコンを取り付ける際、元の設置場所からの取り外し作業によって損傷が生じる可能性があります。
特に、非専門家による取り外し作業は、エアコンが物理的に破損したり、冷媒ガスの漏れが発生するリスクを伴います。これが原因で、エアコンが冷暖房の機能を失う事態に至ることがあります。
このような状況では、修理が必要となり、そのコストが予想以上に高額になることがあるため、中古エアコンの購入と設置には十分な注意が必要です。
保証の欠如について
新品のエアコンや他の家電製品を購入した際、通常は1年間の製品保証が提供されます。しかし、中古製品の場合、保証期間が既に終了していることが一般的です。
特に、製品が最初に購入されてから1年以上が経過している場合、保証は無効となります。
さらに、多くの店舗が提供する保証サービスは、元の購入者にのみ適用されるため、中古品を購入した際にはこの保証を利用することができません。
このため、中古製品の購入には、保証の不在が伴うリスクを考慮する必要があります。
最適な中古エアコンの購入タイミングは5月
中古エアコンの購入を考えている方にとって、保証の不在や故障のリスクは重要な考慮点です。
ただし、短期間での使用や一時的な住まいでの利用を考えている場合には、中古エアコンが役立つことがあります。
その場合、5月が中古エアコンの購入に最も適した時期です。この時期には、新生活が始まる春や決算期に伴う買い替えで、不要になったエアコンが市場に流れます。
中古店ではこれらのエアコンを集め、必要な点検や清掃を施した後、販売しています。商品は一点物が多く、再入荷の予定は立てにくいのが特徴です。
5月を過ぎると、夏の需要期に入るため中古の在庫は減少し、選択肢も限られます。中古エアコンの購入を考慮している方は、5月内に積極的に店舗を訪れることをお勧めします。
詳細な購入ガイドは、「中古エアコン購入時の重要ポイント:コストと設置手順解説」にてさらに詳しく紹介しています。
エアコン更新の適切なタイミングと経済性
エアコンを新しくする適切なタイミングは、使用中に不具合が発生し始めた時です。
例えば異音がする、異臭がする、冷暖房の効率が落ちるなどの症状が見られる場合、更新を検討すべきです。
また、エアコンの寿命や省エネ性能の観点からも注意が必要です。
特に、使用開始から10年を超えると、新型エアコンの省エネ性能と比べて運用コストに差が出始めます。
たとえば15年使ったエアコンを新しいものに替えると、6畳用で年間約3,000円、14畳用では1万円以上の電気代が節約できる場合があります。
10年前のモデルでは、6畳用で年間約1,000円、14畳用で約5,000円の節約が見込めます。
現在使用しているエアコンのモデルが分かる場合、環境省が提供する省エネ製品比較サイト「しんきゅうさん」を利用して、新旧モデルの性能差を確認するとよいでしょう。
更新が推奨される時期
更新が推奨される時期は、各メーカーによって異なりますが、一般的に高性能モデルは10月から11月に、エントリーモデルは2月から3月に新型が登場します。
これを目安に次のエアコン選びを進めると、効率的に節約しながら快適な室内環境を保つことができます。
ダイキンの「うるさらX」エアコンの特長紹介
ダイキン「うるさらX」シリーズは、単に冷房機能に優れているだけでなく、「スゴ暖」と呼ばれる高性能な暖房機能も兼ね備えています。
このエアコンは加湿機能も装備し、水を補給することなく加湿が可能です。この無給水加湿機能を持つのはダイキンの「うるさらX」が唯一です。
すべてのモデルにはストリーマ内部クリーン機能が搭載されており、定期的なメンテナンスも簡単です。
さらに、「AI快適運転」機能を通じて、使用者の好みに応じた温度や湿度を学習し、最適な室内環境を自動で調整してくれます。
日立の「白クマくん」エアコン特徴紹介
「白クマくん」シリーズは、自動凍結洗浄機能を備え、熱交換器を自動的に清掃することでメンテナンスの手間を軽減し、家事を助けます。
このエアコンはステンレス部品を使用しており、細菌や汚れの増加を効果的に防ぎます。
高性能モデルには、ファンの自動掃除ロボットや空気浄化機能「空清」が搭載されているため、室内の空気を常に清潔に保つことができます。
三菱電機「霧ヶ峰」シリーズの特長
「霧ヶ峰」シリーズはその名声が高く、多くの消費者がこれを理由にエアコンを選んでいます。
このエアコンはコンパクトなデザインで奥行きが狭く、設置しても部屋に圧迫感を与えません。
高度なセンサー技術により、室内の体感温度を感知し、常に快適な温度を維持します。その省エネ性能で数々の賞を受賞しています。
「ムーブアイ」のAI自動運転機能が搭載されており、利用者一人ひとりの環境に合わせて自動で温度調整を行い、最適な室内環境を作り出します。
まとめ
エアコン購入時の価格は様々な要因で変動するため、購入タイミングの選択が重要です。価格が下がる主な時期には、モデルの切り替え前のセールや各店舗の決算期間が含まれます。
具体的な時期としては、年末年始の1月セール、3月の決算期セール、8月から9月にかけての価格下落期、そして10月から11月の型落ちセールが特にお得です。
さらに、12月と7月にはボーナスシーズンに合わせたセールが多く、ここでも良い買い物のチャンスがあります。
エアコンを最も安く購入するためには、各メーカーのモデルチェンジ時期を狙うことが効果的です。購入を検討する際は、希望するエアコンメーカーのモデル更新スケジュールを確認すると良いでしょう。
また、エアコンから水漏れや異音、異臭が発生している場合は、新モデルのリリースを待たずに速やかに交換を検討することを推奨します。
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