・やっぱりスペックを変更したい!
そう思ってApple Storeの注文履歴を開いた瞬間、目の前が真っ暗になることがあります。キャンセルボタンがあったはずの場所が空白になり、ステータスが無情にも「配送準備中」に変わっている……。
サポートに電話しても、チャットで問い合わせても、返ってくるのはこの冷徹な答えだけ。 「高い買い物を失敗してしまったのか」と絶望する必要はありません。実はApple公式サイトで購入した場合、日本の一般的な家電通販とは比較にならないほど強力な「返品・返金保証」が用意されています。
たとえキャンセルが間に合わなくても、無料で、しかも開封後であっても返品が可能です。
この記事では、「配送準備中」になってしまった注文を、損することなくリセットするための「14日以内返品」の全手順と、返金されるまでの詳細なスケジュールを完全解説します。
もし、まだステータスが「処理中」であったり、本当にキャンセル不可な段階なのか確信が持てない場合は、まず以下の記事で現在の状況を正しく把握してください。

1、なぜAppleは「配送準備中」でのキャンセルを拒否するのか?
まず、なぜ「配送準備中」になるとキャンセルボタンが消えるのでしょうか。
これは意地悪をしているわけではありません。このステータスになった瞬間、あなたの注文データはオンライン上のサーバーから、物理的な物流倉庫(または海外の工場)のハンディターミナルへと転送されてしまっているからです。
何万個という荷物が秒単位で動いている巨大倉庫の中で、特定の1個を探し出して止めることは物理的に不可能なのです。
そのため、Appleのシステムは「一度お客様の元へ届けてから、送り返してもらう」という解決策を提示します。
これを面倒に感じるかもしれませんが、これから解説する通り、Appleの返品システムは驚くほどユーザー有利に作られています。
2、最強の救済措置「14日以内返品・返金保証」の凄さ
日本の家電量販店やAmazon(出品者による)では、「お客様都合の返品は不可」「開封済みの商品は50%返金」といった厳しいルールが一般的です。
しかし、Apple Store(オンライン・実店舗)で購入した製品には、以下の驚くべき条件が適用されます。
① 「気が変わった」という理由で全額返金
返品理由を問われません。「色がイメージと違った」「やっぱり必要なくなった」「他で安く買えた」など、完全な自己都合であっても、ペナルティなしで商品代金の全額が返金されます。
② 「開封済み・使用済み」でも全額返金
これが最大の特徴です。箱のシュリンク(ビニール)を破り、電源を入れ、初期設定を済ませて数日使ってしまった後でも、製品に損傷がなければ全額返金の対象となります。
「使ってみたけど自分には合わなかった」という理由で返品できるのは、Apple直販ならではの特権です。
③ 返送料はApple負担(着払い)
返品にかかる送料は一切かかりません。ヤマト運輸が自宅まで取りに来てくれる集荷サービスも無料で利用できます。
3、やってはいけないNG行動:「受取拒否」のリスク
焦っている人がやりがちなのが、ヤマト運輸が配達に来た際に「いりません(受取拒否)」をしてしまうことです。 確かに荷物はそのまま持ち帰られますが、これはおすすめしません。
最も安全で確実なのは、「一度荷物を受け取り、正規の手順で返品リクエストを出す」ことです。
4、【実践編】商品到着から返品・返金までの完全ステップ
では、実際に商品が届いてから返送するまでの具体的な手順を解説します。スマホ一つで完結します。
ステップ1:商品を受け取り、中身を確認する
届いた段ボールを開封し、注文した製品が入っているか確認します。 もし「このまま返品する」と決めているなら、製品自体の箱(化粧箱)は開けずにそのままにしておくのがベストです(検品作業がスムーズになり、返金が早まるため)。
もちろん、迷っているなら開封して使ってみても構いません。
ステップ2:Apple公式サイトから「返品依頼」を出す
商品を受け取ると、Apple Storeの注文履歴画面に「返品を依頼する」というリンクが出現します。
ここで発行される「返品受付番号(RMA番号)」が非常に重要です。
ステップ3:梱包と引き渡し
届いた時の茶色の段ボールを再利用するのが一番簡単です。
・梱包: 商品を箱に戻します。付属品(ケーブル、説明書など)は一つ残らず全て同梱してください。欠品があると返金されません。
・貼り付け: 以前は返品番号を書いた紙を貼る必要がありましたが、現在はヤマト運輸の集荷依頼をした場合、ドライバーが伝票を持ってきてくれるため、箱に封をするだけでOKなケースが増えています。
(※画面の指示に従い、必要であれば「返品受付番号」を箱の外側にマジックで大きく書くか、印刷した紙を貼り付けます。)
・引き渡し: 指定した日時にヤマト運輸のドライバーに渡すか、営業所に持ち込みます。
5、開封済みで返品する場合の注意点(減額・不可条件)
「開封済みでもOK」とは言え、無条件ではありません。以下の場合は返品を断られたり、減額されたりする可能性があります。
① 物理的な損傷がある場合
落下させて傷がついた、水没させた、画面が割れたといったユーザー過失による損傷がある場合は、返品対象外となります。あくまで「元の状態」で返すのが原則です。
② 同梱物が欠品している場合
充電ケーブル、アダプタ、マニュアル、さらには化粧箱(製品の箱)も含めて「製品」です。箱を捨ててしまったり、付属品を紛失したりしていると、返品を受け付けてもらえません。
③ 別のApple IDに紐づいたままの場合
iPhoneやiPad、Macを一度起動して設定した場合、必ず初期化を行い、「探す」機能をオフにする必要があります。アクティベーションロックがかかったままのデバイスは返品処理ができず、送り返されてしまいます。
- iPhone/iPad
「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」 - Mac
システム設定から「すべてのコンテンツと設定を消去」
6、返金はいつ?クレジットカード・デビットカードへの返金スケジュール
商品を返送した後、いつお金が戻ってくるのかは、家計にとって死活問題です。 流れとしては、「Appleが返品を受領・検品」→「Appleが返金処理を実行」→「カード会社が返金データを処理」という3段階を経ます。
Appleでの処理(返品受領〜返金完了メール)
ヤマト運輸が商品を回収してから、Appleの倉庫(ADSC支店等)に到着するまで2〜3日。そこから検品完了まで2〜5営業日かかります。 検品が終わると、Appleから「返品を受領しました」「返金処理が完了しました」というメールが届きます。この時点でApple側の手続きは終了です。
クレジットカードへの返金反映(ここが長い)
Appleが処理を終えても、即座に口座にお金が戻るわけではありません。カード会社の締め日によって大きく異なります。
- 締め日より前に返金データが届いた場合: 当月の請求額から相殺されます(請求自体が取り消される)。実質プラマイゼロになり、引き落としは発生しません。
- 締め日をまたいでしまった場合: 一度引き落としが行われ、翌月または翌々月の引き落とし日に口座に返金(マイナス請求)されます。
一般的に、Appleの返金処理からカード明細に反映されるまで、早くて3日、遅いと1〜2ヶ月かかることがあります。
返金が反映される前に、急いで代わりの新しいApple製品を注文する場合は注意が必要です。カードの利用限度額が回復していないため、「お支払いに関するアクション」というエラーが出やすくなります。もしエラーが出た場合は、以下の記事で対処法を確認してください。

デビットカードの場合
デビットカードは、注文時に即時引き落としされているため、返金時は口座に現金が戻ります。 多くの銀行では、Appleの返金処理から1週間〜2週間程度で口座残高に反映されますが、カード発行会社によっては最大45日〜60日かかるケースも報告されています。
Appleギフトカードの場合
ギフトカードで支払っていた場合、Apple IDの残高として戻ります。これは非常に早く、返金完了メールが届いてから24時間以内には残高が復活していることがほとんどです。
7、まとめ:間違った注文でも焦らないで!
「配送準備中」の文字を見て絶望する必要はありません。それは単に「今はシステム上で止められない」というだけであり、「返品する権利」まで失ったわけではないからです。
- キャンセル不可でも大丈夫: 届いてから返せばいい。
- 開封しても大丈夫: 傷さえなければ全額返金。
- 金銭的リスクはゼロ: 送料も手数料もかからない。
商品は一度あなたの手元に届きますが、箱を開けずにそのまま送り返すもよし、せっかくだから一度実物を触ってみて、それから判断するもよし。Appleの寛大なポリシーを最大限に活用して、納得のいく買い物をしてください。
もし、返品した後に再度正しい商品を注文しようと考えているなら、その新しい注文がいつ届くのか、ステータスの流れを再確認しておくと安心です。

間違いは誰にでもあります。焦らず正規の手順を踏めば、必ずリセットできますので安心してください。

