分づき米のデメリットと上手な取り入れ方や栄養豊富でも注意が必要な訳?

分づき米のデメリットと上手な取り入れ方や栄養豊富でも注意が必要な訳? 暮らし
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分づき米は、玄米に比べて加工が少ないため、一部では精白米よりも農薬が残りやすいという心配があるかもしれません。

ここでは、「分づき米のデメリット」を詳しくご説明し、安全で美味しい分づき米を毎日の食生活で楽しむ方法についてもお話しします。

健康と美容に良い分づき米を、毎日の食事に取り入れてみませんか?

分づき米のメリットとデメリットを解説

分づき米を選ぶ利点と注意点は何でしょう?それぞれを詳しく見ていきましょう。

分づき米のデメリット

・酸化現象が進みやすい
・ぬか臭が気になる

酸化現象が進みやすい

分づき米が酸化しやすい主な理由は、その米粒に残された胚芽部分にあります。

胚芽は米粒の一部で、栄養が豊富なのが特徴ですが、その中には不飽和脂肪酸を多く含んでいます。

不飽和脂肪酸は酸化しやすい性質を持ち、空気に触れると酸化反応を起こしやすく、これが進むと分づき米の風味や品質が損なわれることになります。

分づき米は白米よりも精米が少ないため、胚芽が除去されずに残っています。

白米では胚芽部分がほぼ完全に取り除かれているため、酸化のリスクが低減されますが、分づき米ではその保護層が一部だけ取り除かれるため、胚芽が露出して酸化しやすくなるのです。

そのため、分づき米は適切な保存方法を要し、密封容器で冷暗所に保管することが推奨されます。

ぬか臭が気になる

分づき米がぬか臭くなりやすい理由は、分づき米が胚芽と一部の糠(ぬか)を残しているためです。特に糠には、油分が多く含まれており、これが酸化することで独特のぬか臭さが発生します。

分づき米の糠は、白米よりも多く残されているため、白米に比べて酸化が進みやすく、その結果、ぬか臭さが生じやすくなります。

このぬか臭さは、米自体の鮮度や保管条件にも左右されます。米が湿気を含んだり、温度が高かったりすると、酸化が加速され、ぬか臭さが強くなることがあります。

したがって、分づき米を長持ちさせるには、密封して冷暗所に保管するのが最良です。

分づき米のメリット

・栄養価が高い
・血糖値の上昇が穏やか
・満腹感が得られやすい
・風味が豊か

栄養価が高い

分づき米が栄養価が高い理由は、主にその精米の程度に関連しています。分づき米は、白米に比べて精米が少なく、胚芽や一部の糠(ぬか)が残されているためです。

この二つの部分には多くの栄養素が含まれており、以下のような要素が豊富に保たれています:

分づき米にはビタミンB1、B6、Eが豊富です。これらのビタミンは白米に比べて胚芽や糠に多く含まれており、エネルギーの代謝や神経系の健康維持に重要です。

さらに、「鉄、マグネシウム、亜鉛」などのミネラルが胚芽や糠に多く含まれています。これらは骨の健康、免疫機能の支援、および体内の酵素反応に役立ちます。

しかも、分づき米は白米よりも食物繊維が豊富で、消化を助け、便秘の予防や血糖値の管理に寄与します。

胚芽には健康的な脂肪も含まれており、これが全体的な心血管健康を支えるのに役立ちます。

これらの栄養成分が、分づき米が栄養価が高い理由の根本です。白米ではこれらの部分が取り除かれるため、同様の栄養素が大幅に減少します。

血糖値の上昇が穏やか

分づき米が血糖値の上昇を穏やかにする理由は、その高い食物繊維含有量にあります。食物繊維は消化吸収を遅らせる役割を持っており、これが主に以下のような効果をもたらします。

分づき米に含まれる食物繊維は、消化酵素が炭水化物にアクセスするのを物理的に妨げることがあり、炭水化物の分解と糖の吸収が遅くなり、食後の血糖値の急激な上昇が抑制されます。

定期的に食物繊維を多く含む食品を摂取することは、長期的にインスリンの効きを良くすることが示されています。これにより、体が血糖をより効率的に利用し、血糖値の急上昇を防ぐことができます。

食物繊維は胃で膨らむことにより満腹感を提供し、過剰な食事を防ぐ助けになります。結果的に食べ過ぎが減り、血糖値の急激な上昇を引き起こすことが少なくなります。

分づき米に含まれる食物繊維は、これらのプロセスを通じて血糖値の安定に寄与し、特に糖尿病の予防や管理に有効です。白米と比較して、分づき米は血糖値の急激な上昇を抑える選択肢として推奨されます。

満腹感が得られやすい

分づき米が満腹感を提供しやすい理由は、その食物繊維の含有量が関係しています。食物繊維は消化に時間がかかるため、以下のような影響を与えます。

食物繊維は消化酵素の働きを遅らせ、食べ物が胃に長く留まるようにします。これにより、長時間にわたって満腹感が持続し、次の食事までの時間が延びることが多いです。

食物繊維は水分を吸収して膨らむ性質があります。これにより胃が拡張され、物理的な満腹感が得られます。

分づき米に含まれる食物繊維によって血糖値の急激な上昇が抑えられると、エネルギーの放出が安定し、飢餓感が減少します。

血糖値が急激に上昇し下降すると、空腹感を感じやすくなりますが、分づき米はそのような変動を抑制することで長時間満腹感を保つのに役立ちます。

このように、分づき米は白米よりも食物繊維が多く含まれているため、食後の満足感が高まり、食事の間隔を自然と長く保つことができるのです。

風味が豊か

分づき米が風味豊かな理由は、その精米の程度と米粒が保持している成分に由来します。具体的には以下の点が影響しています。

分づき米は、白米に比べて胚芽を部分的に残しています。

胚芽には油分が含まれており、この油分が独特の香りと風味を米に与えます。胚芽の豊かな風味は、料理全体にも深みを加えることができます。

精米時に完全には除去されない糠にも風味が含まれています。糠はナッツのような香ばしい風味を持ち、これが分づき米の味わいを豊かにします。

分づき米は、ビタミンやミネラルがより多く残っています。これらの成分も風味に微妙ながら影響を与え、米の自然な味を引き出しています。

このように、分づき米の風味が豊かであるのは、胚芽や糠が持つ自然な油分や香ばしさ、栄養成分が組み合わさることで、より複雑で満足感のある味わいが生まれるからです。

これが分づき米が多くの人に愛される理由の一つと言えるでしょう。

分づき米のすべて:栄養から食感まで

精米とは、玄米から胚芽や糠(ぬか)を取り除き、白米にする過程のことです。分づき米は、この過程で胚芽や糠を部分的に残すことで、玄米と白米の中間の特性を持ったお米になります。

分づき米の種類は、糠をどれだけ取り除くかによって変わります。例えば、糠を30%取り除いたものは「3分づき」、50%取り除いたものは「5分づき」と呼ばれます。

各種類の特徴は以下の通りです。

・玄米: 糠や胚芽が残るため栄養豊富だが、硬く消化に時間がかかる。
・3分づき: 糠を30%取り除き、胚芽が残るため、ほぼ玄米同様の栄養価があり、玄米より柔らかい。
・5分づき: 糠を50%取り除く。胚芽はほとんど残り、玄米の約半分の栄養を保持。
・7分づき: 糠を70%取り除き、胚芽もやや削る。白米に近い食感と風味。
・白米: 糠と胚芽をほぼ全て取り除く。栄養価は低いが、甘みがあり、粘りがあって美味しく、消化も良い。

お米に含まれる栄養素には「炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル」がありますが、ビタミンやミネラルは特に糠や胚芽に豊富に含まれています。そのため、白米は玄米に比べてこれらの栄養価が低くなります。

分づき米は糠を部分的に取り除いているため、玄米より消化しやすく、白米のような甘みと美味しさを楽しむことができます。玄米より食べやすく、白米より栄養価が高いため、最高のバランスを持つお米と言えます。

ただし、最初は新しい食感に抵抗を感じるかもしれません。分づき米を試す場合は、「7分づき」から始めると良いでしょう。

玄米のさらなる詳細は「玄米が体に良い理由と白米との比較」で解説しています。ぜひご一読ください。

7分づき米の上手な炊き方ガイド

7分づき米は白米と似た食感で、美味しく炊くことができます。ここではその正しい炊き方を紹介します。

注意すべきポイント
・最初に出る研ぎ汁はすぐに捨てる
・浸水時間を長く取る
・研ぎ方と浸水
・水加減と炊き上げ

最初に出る研ぎ汁はすぐに捨てる

研いだ際に最初に出る汁には不純物が含まれています。

なので、これを捨てないと米がぬかの味を吸収し、炊き上がりがぬか臭くなる原因になってしまいます。

浸水時間を長く取る

7分づき米は白米よりも水が浸透しにくいため、しっかりと水を吸わせることが大切です。このため、白米よりも長い浸水時間を設けてください。

研ぎ方と浸水

研ぎ方
※お米をボウルに入れ、やさしく水を加えながら混ぜます。濁った研ぎ汁は速やかに捨てましょう。その後、白米と同様に水を加え、20回ほど手でかき混ぜて、2〜3回すすぎます。

浸水時間
7分づき米の場合、約2時間の浸水が適切です。これにより、米が中心まで水を吸い、ふっくらとした炊き上がりが期待できます。

水加減と炊き上げ

水の量
1合の米に対して200mlの水を目安にします。もし炊き上がりが硬い場合は、水の量を少し増やして調整してください。

炊飯
水を加えたら、炊飯器で普通に炊飯します。長時間の保温は避け、食べきれない場合はラップで包んで冷凍保存すると良いでしょう。

これで、7分づき米をおいしく炊く準備は完了です。他の分づき米も同様の方法で調整し、浸水時間を長く取ることがポイントです。

まとめ

分づき米は玄米と白米の中間に位置し、胚芽や糠(ぬか)を部分的に残すことで栄養価が高くなっています。

特にビタミンB群、ミネラル、食物繊維が豊富で、これにより血糖値の上昇が穏やかになり、満腹感を得やすくなります。また、自然な油分と糠の香ばしさが風味を豊かにしています。

ただし、胚芽と糠を残すことによるデメリットも存在します。

胚芽に含まれる不飽和脂肪酸は酸化しやすく、糠の油分も酸化によりぬか臭さが生じやすくなります。これを防ぐためには、密封して冷暗所での保存が推奨されます。

7分づき米は白米に近い食感で、炊飯方法も白米とほぼ同様ですが、研ぎ汁を速やかに捨てることと、浸水時間を長めに取ることが重要です。

これにより、ぬか臭さを抑えつつ、ふっくらとした炊き上がりを実現できます。

分づき米を食生活に取り入れることで、美味しさと栄養のバランスを楽しむことができます。

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