スマートウォッチを使っていると、「いつの間にかスマホとの接続が切れていた」「通知が来なくて困った」という経験はありませんか?
特に、時刻がずれてしまう最大の原因は、実はこのBluetooth接続の不安定さにあります。
何度設定し直してもすぐに切断されてしまう場合、スマホ側の設定や電波環境に隠れた原因があるケースがほとんどです。
この記事では、スマートウォッチとスマートフォンの接続が頻繁に切れる原因を深掘りし、確実に復旧させるための具体的な手順を解説します。
もし、接続切れだけでなく「スマートウォッチの時刻そのものが頻繁にずれる」という現象全体について知りたい場合は、まず以下の親記事で全体像を確認することをおすすめします。
スマートウォッチの時刻がずれる?その原因と簡単な解決方法

スマートウォッチとの接続が切れる3つの主な原因
なぜ、一度繋いだはずのBluetooth接続が勝手に切れてしまうのでしょうか。
故障を疑う前に、まずは以下の「見えない邪魔者」たちが悪さをしていないか確認しましょう。
1. 周囲の電波干渉(電子レンジ・Wi-Fi)
Bluetoothは2.4GHz帯という周波数を使用しています。実はこれは、Wi-Fiや電子レンジ、コードレス電話などが使用している周波数と同じです。
特に、人が多い駅のホームや、家電製品が密集しているキッチン付近では、電波干渉が起きて接続が瞬断されることがあります。
2. スマホの「省電力モード」によるアプリの停止
Androidスマホで特に多い原因がこれです。
スマートフォンのバッテリーを長持ちさせるための機能(省電力モードやバッテリー最適化)が、スマートウォッチを制御している専用アプリを「不要なバックグラウンド通信」と判断し、勝手に強制終了させてしまうのです。
アプリが裏で動けなくなると、当然スマートウォッチとの連携も途絶えてしまいます。
3. Bluetoothのペアリング情報の不整合
スマホやスマートウォッチのOSアップデートを行った直後などに起こりやすい現象です。
双方のデバイスに残っている「過去の接続情報」にズレが生じ、お互いを正しく認識できなくなっている状態です。この場合、何度再接続ボタンを押してもエラーになります。
【初級編】まずはここから!簡単な復旧手順
接続がおかしいと感じたら、まずは以下の基本操作を試してください。これだけで8割のトラブルは解決します。
Bluetoothのオン・オフ切り替え
スマートフォンの設定画面からBluetoothを一度オフにし、5秒ほど待ってから再度オンにします。
コントロールセンター(画面をスワイプして出すメニュー)ではなく、設定アプリの中から切り替える方が確実です。
スマートフォンとウォッチの再起動
電子機器のトラブルシューティングの基本ですが、再起動は最強の修復手段です。
スマホだけでなく、スマートウォッチ側も再起動(または電源オフ・オン)を行ってください。これにより、内部で詰まっていた一時的な通信エラーがリセットされます。
【上級編】それでも直らない場合の完全復旧ステップ
再起動してもすぐに切れる、あるいは全く繋がらない場合は、接続情報を完全にリセットする必要があります。
以下の手順は、いわば「接続の初期化」です。少し手間ですが、効果は絶大です。
手順1:ペアリングの解除(デバイスの登録削除)
まず、現在の不安定な接続情報を削除します。
iPhoneの場合
「設定」>「Bluetooth」を開き、自分のスマートウォッチの横にある「i」マークをタップ。「このデバイスの登録を解除」を選択します。
Androidの場合
「設定」>「接続済みのデバイス」から、該当するウォッチの設定(歯車マーク)を開き、「削除」または「ペアリング解除」を選択します。
手順2:専用アプリ内のデバイス削除
スマホのBluetooth設定だけでなく、スマートウォッチ管理アプリ(Mi Fitness、Garmin Connect、Zepp Lifeなど)の中にもデバイス登録が残っている場合があります。
アプリを開き、デバイス設定から「ペアリング解除」を行ってください。これで、スマホとウォッチの関係は完全に他人になります。
手順3:ゼロからの再ペアリング
双方がリセットされた状態で、最初からペアリング設定を行います。
この時、必ず専用アプリ側からデバイス追加を行ってください。スマホのBluetooth設定画面から直接繋ごうとすると、うまく機能しない機種が多いためです。
Androidユーザー必須!「バッテリー最適化」の解除
もしあなたがAndroidユーザーで、再接続しても数時間〜数日でまた切れてしまうなら、この設定が原因である可能性が非常に高いです。
スマートウォッチの管理アプリがスマホに勝手に消されないよう、「特別扱い」の設定をする必要があります。
機種によって名称は異なりますが、以下の設定を確認してください。
これにより、スマホがスリープ状態になってもアプリが動き続け、接続を維持できるようになります。
まとめ:安定した接続が正確な時を刻む
スマートウォッチとスマホの接続トラブルは、ハードウェアの故障よりも、設定や環境による要因が大半を占めます。
✔スマホとウォッチを再起動する
✔ペアリングを一度完全に解除してやり直す
✔(Androidの場合)アプリのバッテリー制限を外す
これらの手順を踏めば、頻繁な切断から解放され、時刻ズレのストレスも解消されるはずです。
もし、これらを全て試しても改善しない場合は、スマートウォッチ自体のBluetoothチップの不具合や寿命も考えられます。
安価なモデルから信頼性の高いメーカーへの買い替えを検討する場合は、親記事の後半で紹介しているおすすめモデルも参考にしてみてください。
スマートウォッチの時刻がずれる?その原因と簡単な解決方法


