Apple「刻印・CTOモデル」はADSC支店で遅くなる?海外工場からの合流ルートと所要時間の真実

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自分だけのこだわりを詰め込んだMacのCTO(カスタマイズ)モデルや、大切なメッセージを刻印したiPadやAirPods。

注文時のワクワク感とは裏腹に、「処理中」からステータスがなかなか進まなかったり、発送通知が来ても「ADSC支店」に到着するまで時間がかかったりして、不安になっていませんか?

実は、刻印やカスタマイズ製品は、国内在庫がある通常モデルとは全く異なる「海外工場からの直送ルート」を辿ります。

この記事では、なぜカスタマイズモデルはADSC支店を経由するのか、そして手元に届くまでの日数が通常とどう違うのか、その物流の裏側を徹底解説します。

通常モデルと何が違う?CTO・刻印モデルの特殊なルート

Apple Storeで購入できる製品は、大きく分けて2つの配送ルートが存在します。

  • 通常モデル(在庫あり):すでにADSC支店(国内倉庫)に保管されており、即日〜翌日発送。
  • CTO・刻印モデル:注文を受けてから海外工場で生産・加工され、空輸で日本へ向かう。

つまり、あなたが注文した特別なApple製品は、日本の倉庫から出荷されるのではなく、「中国などの海外工場で作られた出来立ての状態」で海を渡ってくるのです。

「処理中」が長いのは製造・加工作業のため

通常モデルであれば数時間で終わる「処理中」というステータスが、カスタマイズモデルでは数日〜数週間続くことがあります。

これは注文が放置されているわけではありません。工場のラインでメモリを増設したり、レーザーで刻印を施したりしている真っ最中なのです。

なぜ「ADSC支店」を経由する必要があるのか?

海外から発送されるなら、そのまま自宅に届けてくれればいいのに、なぜわざわざ「ADSC支店」を経由するのでしょうか?

これには、Apple独自の物流システム「海外一括配送」が関係しています。

1. 国際貨物から国内宅配便への「変身」場所

海外工場から出荷された時点では、あなたの荷物はまだヤマト運輸の宅急便ではありません。巨大なパレットに積まれた「国際貨物の一部」として日本に空輸されます。

羽田空港などに到着した後、それらを一度ADSC支店(ヤマト運輸のハブセンター)に集め、そこで初めて「個別の宛名ラベル(日本の宅急便伝票)」が貼られるのです。

2. 複数の荷物を合流させるハブ機能

もしあなたが、刻印入りiPadと一緒にApple Pencilも注文していた場合、これらは別々の場所から来ることがあります。ADSC支店は、これらを可能な限り「ひとまとめ(マージ)」にしてから出荷する役割も担っています。

配送日数の目安:通常モデル+何日かかる?

では、実際にどのくらいの日数を見込んでおけばよいのでしょうか。時期やカスタム内容にもよりますが、一般的な目安は以下の通りです。

MacのCTO(メモリ・SSD増設など)

  • 製造期間:3日〜7日
  • 海外輸送〜ADSC到着:3日〜5日
  • ADSC発送〜自宅:1日〜3日
  • 合計:注文から1週間〜2週間程度

iPad・AirPodsの刻印サービス

  • 加工期間:2日〜5日
  • 海外輸送〜ADSC到着:3日〜5日
  • ADSC発送〜自宅:1日〜3日
  • 合計:注文から1週間〜10日程度

もっとも時間がかかるのは「海外発送」と表示されてから「ADSC支店」で受付されるまでの間です。ここは通関手続きも含むため、フライト状況や税関の混雑具合で2〜3日動かないことも珍しくありません。

注意!「海外発送」になったらキャンセル不可

配送状況を確認して「配送準備中」「出荷完了(海外発送)」になった時点で、その注文はキャンセルができなくなります。

特にCTOや刻印モデルは「あなた専用」に作られた製品です。そのため、一度製造ラインに乗ってしまうと、通常製品よりもキャンセルのハードルが高くなる点には注意が必要です。

初期不良や返品については、到着後に手続きを行うことになります。

まとめ:特別なモデルだからこそ「待つ時間」も楽しもう

ADSC支店で荷物が止まっていたり、海外からなかなか届かないと不安になるものです。しかし、CTOや刻印モデルの場合、その時間は「世界に一つだけのあなたのデバイスが、海を越えてやってきている証拠」でもあります。

ADSC支店を通過さえすれば、あとは日本の優秀なヤマト運輸がスピーディーに届けてくれます。到着を楽しみに待ちましょう。

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