ビックカメラとヨドバシカメラ、どちらも家電量販店として有名ですが、「貯めたポイントをどう使うか」という「出口戦略」において、両者には決定的な違いがあります。
単に「10%還元」という入り口の数字だけを見ていては、実は損をしてしまうかもしれません。
この記事では、ポイントの使い勝手、特に他社ポイントやマイルへの交換レート、有効期限の延長ルールなどを徹底的に深堀りし、あなたのライフスタイルに最適なのはどちらかをジャッジします。
なお、ビックカメラとヨドバシカメラの全体的なサービス比較や、基本的なメリット・デメリットについては、以下の親記事で詳しく解説しています。まずは全体像を把握したい方は、こちらもあわせてご覧ください。
ヨドバシカメラとビックカメラを徹底比較!どちらがあなたに最適?

ポイント制度の決定的な違いは「出口」の広さ
結論から申し上げます。ポイントを「家電や日用品の購入以外にも使いたい」ならビックカメラ、「シンプルに次回の買い物で値引きに使いたい」ならヨドバシカメラがおすすめです。
両社とも基本の還元率は現金払いで10%と同等ですが、その後の「使い道」の自由度が全く異なります。
この違いが、長期的な「お得度」にどう影響するのか、詳細を見ていきましょう。
ビックポイントの出口戦略:Suica・マイルへの交換レート
ビックカメラの最大の強みは、貯めたビックポイントをビックカメラ以外で使える資産に変換できる点です。
特に、交通系ICカード「Suica」や、航空会社の「JALマイル」への交換は、陸マイラーや鉄道利用者にとって非常に強力な選択肢となります。
ビックポイントをSuicaへチャージする
ビックカメラSuicaカードを持っている場合、貯まったビックポイントをSuicaの残高(SF)としてチャージすることが可能です。
ここで注意が必要なのは、交換レートです。1,500ポイントが1,000円分になるため、価値としては約66%に目減りしてしまいます。
「損ではないか?」と思われるかもしれませんが、Suicaはコンビニや飲食店、電車賃など、現金同様にあらゆる場所で使えます。
家電を滅多に買わない方にとっては、ポイントを失効させるリスクを回避し、日々の生活費に充てられるメリットの方が大きい場合があります。
ビックポイントをJALマイルへ交換する
旅行好きの方にとって見逃せないのが、JALマイルへの相互交換です。
通常、1マイルの価値は2円〜数円と言われています。4,000ポイント(4,000円相当)が1,000マイルになるため、レートとしては25%に見えますが、マイルの使い方(特典航空券など)によっては、実質的な価値を維持、あるいは高めることも可能です。
また、逆に「JALマイル ⇒ ビックポイント」への交換も可能で、こちらは10,000マイルが10,000ビックポイント(等価交換)となることが多く、マイルの有効期限が切れそうな時の避難先としても優秀です。
その他・JRキューポへの移行
九州エリアの方に馴染み深い「JRキューポ」へも、1,500ビックポイント ⇒ 1,000JRキューポのレートで交換可能です。JRキューポはTポイント(現Vポイント)やPontaポイントとも連携が深いため、ここを経由してさらに別のポイントへ移行する「ポイ活」上級者のルートとしても活用されています。
ヨドバシゴールドポイントの出口戦略:徹底した自社完結型
一方で、ヨドバシカメラのゴールドポイントは、非常に硬派な仕様です。
基本的に、他社ポイントへの交換(出口)は用意されていません。
原則として使えません。貯めたポイントは、ヨドバシカメラ店舗、ヨドバシヨドバシ.comでの買い物に使うのが唯一にして最大の使い道です。
しかし、これを「デメリット」と捉えるのは早計です。ヨドバシカメラの強みは、その圧倒的な品揃えと、公式通販「ヨドバシ.com」の利便性にあります。
「日用品」という最強の出口
ヨドバシ.comは、家電だけでなく、洗剤、トイレットペーパー、飲料水、文房具、さらには書籍まで、Amazonに匹敵する品揃えを誇ります。しかも、全品送料無料です。
つまり、家電を買って貯まった大量のポイントを、日々の生活必需品購入に充てることができるのです。
他社ポイントへの交換レートによる「目減り」を気にする必要がなく、1ポイント=1円として無駄なく使い切れる。これがヨドバシカメラの実利的な強みです。
「ポイント交換の手間や計算が面倒」 「確実に1ポイント1円の価値で使い切りたい」
こう考える方にとって、ヨドバシカメラのシステムは非常に合理的です。
ヨドバシカメラのポイント消化において「日用品」が最強と言われる理由は、ヨドバシ.comの驚異的な「配送スピード」と「全品送料無料」にあります。Amazonすら凌駕すると言われるその利便性については、以下の記事で詳しく比較しています。

ポイント有効期限と失効を防ぐテクニック
せっかく貯めたポイントも、有効期限が切れてしまっては意味がありません。両社の有効期限ルールを確認しておきましょう。
ビックカメラ・ヨドバシカメラ共通のルール
実は、両社ともポイントの有効期限のルールは基本的に同じです。
ここで重要なのは、「最終利用日から」という点です。つまり、2年の間に一度でも買い物をすれば、持っている全ポイントの有効期限がさらに2年延長されます。
実質無期限にする方法
年に1回でも電池や消耗品を購入していれば、ポイントは実質無期限で保有し続けることができます。
ヨドバシ.comは100円程度のボールペン一本でも送料無料で配送してくれるため、有効期限を延ばすためのハードルが極めて低いです。
ビックカメラの場合も、ビックカメラSuicaカードなどの提携クレジットカードを利用していれば、クレジット利用によってポイントが付与された時点から期限が延びるため、日常的にカードを使っている限り失効の心配はありません。
ポイント還元率を最大化する支払い方法の比較
出口だけでなく、入り口(貯め方)についても簡単におさらいしておきましょう。ここでは、「現金以外で支払う場合」の還元率の差に注目します。
ビックカメラの戦略:決済手段の多様性
ビックカメラは、PayPayやd払いなどのQRコード決済、Suicaなどの電子マネー決済など、多彩な支払い方法に対応しています。
通常、クレジットカード払いやスマホ決済では基本還元率が10%から8%に下がることがありますが、ビックカメラにはこれをカバーする技があります。
- ビックカメラSuicaカード:チャージしたSuicaで支払うと、チャージポイント(1.5%)+基本ポイント(10%)で合計11.5%還元。
- 楽天ビック:楽天ポイントを使用・付与可能。来店予約でポイントアップなどのキャンペーンも豊富。
ヨドバシカメラの戦略:ゴールドポイントカード・プラス
ヨドバシカメラでは、他社のクレジットカード払いだと還元率が8%に下がります。これを10%、あるいは11%にするためには、自社クレカである「ゴールドポイントカード・プラス」が必須です。
ヨドバシカメラは「自社経済圏」への囲い込み戦略が徹底しています。
まとめ:あなたの「出口」はどこにある?
ビックカメラとヨドバシカメラ、ポイント制度の優劣を決めるのは、あなたが「貯めたポイントを最終的に何に変えたいか」という目的次第です。
ビックカメラが向いている人(拡散型)
- 家電の買い替え頻度が低く、ポイントを長期間放置しがちな人
- Suicaのチャージ残高を増やして、交通費やコンビニ代を浮かせたい人
- JALマイルを貯めて旅行に行きたい人
- 楽天ポイントなど、複数のポイントを使い分けたい人
ビックカメラのポイントは、流動性が高い資産です。家電に限らず、様々なサービスへ価値を移動させたい方に最適です。
ヨドバシカメラが向いている人(循環型)
- 日用品や消耗品もネット通販で済ませたい人
- ポイント交換のレート計算や手続きが面倒な人
- 「1ポイント=1円」の価値を絶対に目減りさせたくない人
- ヨドバシ.comを頻繁に利用する人
ヨドバシカメラのポイントは、生活費直結型の資産です。ポイントを次の買い物で確実に消費するサイクルができているなら、ヨドバシカメラの使い勝手は最強です。
どちらの店舗も素晴らしいサービスを提供していますが、「ポイントの出口」を意識することで、より賢く、無駄のないショッピングライフを送ることができるでしょう。
ご自身のライフスタイルに合わせて、最適な「ポイ活」のパートナーを選んでください。

「ヨドバシメインなら、ゴールドポイントカード・プラス一択です。アプリと連携させれば、クレカ払いでも10%還元が維持されますし、キャンペーン時にはさらに+1%つくことも多いです。」