浮いてるトイレにはデメリットがある?美しさの裏側を完全ガイド!

浮いてるトイレにはデメリットがある?美しさの裏側を完全ガイド! 暮らし
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多くの家庭で採用されているお洒落な壁掛けトイレ。

そのスタイリッシュな見た目と空間を華やかに彩る壁掛けトイレは、多くの家庭で支持を集めています。

しかし、このタイプのトイレには知られざる欠点も存在します。

ただ「おしゃれ」とか「高級感がある」という理由で選ぶのは避けた方が賢明かもしれません。

ここでは壁掛けトイレの注意点について詳しくご説明します。

浮いてるトイレの導入に際しての考慮点

浮いているトイレ、しばしば「フロートトイレ」とも呼ばれ、そのスタイリッシュな外観から商業施設に多く採用されています。

自宅リフォームの際にもこのタイプのトイレを選ぶ家庭が増えていますが、実際に使用するといくつかの欠点が見えてきます。

コストが高くなる傾向にあり

一般的なトイレと比較して、浮いてるトイレは価格が高めです。

取り扱っているメーカーが限られているため、特注住宅やリフォームで依頼する際には、通常よりも高額な見積もりが出されがちです。少量注文の場合は、設置コストも比較的高くなることが一因です。

また、建物の構造によっては設置できない場合もあるため、事前の確認が必要です。

電力供給の中断時に機能しないリスク

浮いてるトイレは電気を利用して動作するため、停電時には水が流れなくなることがあります。

これには衛生面での問題が生じる可能性があるため、緊急時の対策を考える必要があります。

水の使用量について

地面に設置されていないため、水を流すためには通常よりも強い水圧が必要になります。その結果、水の使用量が増え、節水効果が低下する場合があります。

さらに、デザインを重視するあまり、手洗い場所を別に設ける必要があったり、部品交換が困難であるという問題もあります。

これらの点を理解し、浮いてるトイレの設置を検討する際には慎重に判断することが求められます。

浮いてるトイレ設置の際の検討事項

浮いてるトイレ、一般的にはスタイリッシュで洗練されたデザインが特徴ですが、実際に導入する際にはいくつかのデメリットが存在します。

高額な費用がかかる

一般的なトイレと比較して、浮いてるトイレは設置に必要な工事が多く、それに伴い工数も多くなります。これは補強や内装の改修、設置工事が通常より複雑であるためです。

安全性を保つためにも特別な構造が必要とされるため、費用が高くなりがちです。このため、導入を検討する際には予算を十分に考慮することが大切です。

選択肢の限られたメーカー

2023年の時点で、浮いてるトイレを扱っているメーカーは主にTOTOやLIXILに限られています。

これによって、機能やデザインにおいて十分な選択肢が得られない場合、他のオプションを探すか、あるいは導入を見送る必要が出てくるかもしれません。

将来的にはより多くのメーカーから選べるようになることが望まれます。

停電時の問題

タンクレス型の浮いてるトイレは電気を使用しています。そのため、停電が発生すると電磁弁が作動せず、水が流れなくなります。

このタイプのトイレでは、通常のトイレにあるような手動レバーを操作して緊急時に対応することが可能ですが、電気が復旧するまでの間は不便を感じることになるでしょう。

手洗い場の別設置が必要

タンクレス型である浮いてるトイレは、デフォルトで手洗い場が設置されていないため、別途手洗い設備を設置する必要があります。

これにより、空間の利用に制約が出ることもあり、設置場所を選ぶ際には十分な検討が必要です。

設置不可能な場合がある

浮いてるトイレは、水道管から直接水を供給するため、一定以上の水圧が求められます。

特に高層のマンションなどでは水圧が不足していることが多く、その場合はタンクレス型トイレの設置が困難になることがあります。

事前に水圧の条件を確認し、適切な設備選びを行うことが重要です。

浮いてるトイレに伴うさらなるデメリット

部品交換の制約

浮いてるトイレ、特にタンクレスモデルは、ウォシュレットが一体型で設計されています。そのため、部品のみの交換が難しく、故障時には別途高額な工事費用が発生することがあります。

一般的なトイレではウォシュレット部品を容易に交換できるのに対し、このタイプのトイレでは部品交換が制限され、場合によってはトイレ全体を交換する必要が出てきます。

これは、使用者にとって不便かつコストがかかる点です。

リモコンの種類制限

TOTOの製品を使用している場合、スタンダードなリモコンのみの利用に限られ、スティックリモコンは利用できません。

一方、LIXIL製の浮いてるトイレではスティックリモコンが使えるため、リモコンのデザインにこだわりたい方はLIXILを選ぶと良いでしょう。

節水機能が限定的

浮いてるトイレは、特に節水性に特化しているわけではありません。

例えば、TOTOのレストパルFやLIXILのフロートトイレは、それぞれの洗浄水量が大洗浄で4.8L、小洗浄で3.6Lとなっています。

これに対して、節水機能に優れた他のトイレモデルでは、より少ない水量で効果的に洗浄が可能です。

たとえば、TOTOネオレストシリーズやPanasonicのNewアラウーノVなどは、大洗浄で3.8L、小洗浄で3.0Lと節水性が高いです。節水を重視する場合は、これらのモデルが適しているかもしれません。

このように、浮いてるトイレには見た目のスタイリッシュさに対するメリットがありながら、実用面でいくつかのデメリットも考慮する必要があります。

選択にあたってはこれらのポイントをしっかりと理解し、バランスを見極めることが重要です。

浮いてるトイレの主な利点

洗練されたデザイン

浮いてるトイレはそのデザイン性で注目されます。床から離れた構造は空間に開放感を与え、洗練された印象を演出します。

高級ホテルなどで採用されていることが多いのは、空間を豪華かつラグジュアリーに見せる効果があるからです。

また、タンクやハンドルが見えないタンクレス設計は、生活感を感じさせない洗練された環境を作り出します。

掃除のしやすさ

地面から浮いて設置されているため、浮いてるトイレは掃除が非常に容易です。

便器の周りや床の隙間に手が届きやすく、素早く清潔に保つことができます。これにより、トイレ全体の清潔感を維持しやすくなります。

広い収納スペース

タンクレス設計のため、浮いてるトイレは通常よりも多くの収納スペースをもたらします。

土台部分を活用してキャビネットを設置することができ、トイレタリー用品や清掃用具をスマートに収納することが可能です。

これにより、トイレ内がすっきりと整理され、空間を有効活用できます。

オート開閉機能の便利さ

オート開閉機能は、浮いてるトイレの大きな利点の一つです。特に立って用を足す男性にとっては、蓋を手動で開ける必要がなくなるため、衛生的かつ利便性が向上します。

人感センサーを利用して自動で蓋が開閉し、使用後には除菌水で清掃するモデルもあります。

浮いてるトイレを扱う主要メーカーとその製品特徴

TOTOのレストパルF

TOTOの浮いてるトイレ「レストパルF」は、壁掛け式で空間利用の効率を高める設計が特徴です。

このモデルは、トイレに入ると自動で点灯し、退出時に消灯する「やわらかフロアライト」を搭載しており、トイレ空間を広く快適に感じさせます。

さらに、フチがない設計で、掃除が非常に簡単に行えるのが大きな利点です。汚れが少なく、一拭きで清潔に保てます。

また、「トルネード洗浄」技術により、少ない水量で効果的に洗浄することができ、節水性にも優れています。

LIXILのフロートトイレ

LIXILの「フロートトイレ」は、その名の通り浮かんでいるようなデザインが特徴で、空間に軽やかさをもたらします。

LIXIL独自のフレーム構造により、耐重力もTOTOのモデルより20kg増加しており、より安定感があります。また、LED間接照明が内蔵されたバックパネルにより、高級感のある空間を演出します。

衛生面では「アクアセラミック」を使用しており、汚れが付きにくく、容易に洗い流せます。

さらに、パワーストリーム洗浄技術を採用し、効率的な水流で汚れを洗い流すため節水効果も期待できます。付加機能として、手すりや背もたれ、ケアサポート水栓などのオプションも設定可能です。

まとめ

浮いてるトイレはデザイン性と高級感で人気がありますが、いくつかのデメリットも存在します。

主なデメリットとしては、高価であること、取り扱いメーカーが限られていること、電源が必要なため停電時には使用できないこと、節水性が高くないことが挙げられます。

また、タンクレストイレであるため手洗い場が別途必要となり、設置場所によっては水圧が足りないことがあるため、すべての住宅での設置が可能ではありません。

これらのデメリットを理解した上で、浮いてるトイレの設置を検討することが重要です。

現在、このタイプのトイレを取り扱っているのはTOTOとLIXILの2社で、それぞれ特徴が異なります。

TOTOの「レストパルF」は節水性に優れ、掃除がしやすい設計が特徴。

LIXILの「フロートトイレ」はデザイン性が高く、耐体重や衛生面での利点があります。

リフォーム時の費用は、トイレ本体と工事費を合わせて約60万円から70万円が目安です。

故障時はメーカーに連絡するのが最適で、特に専門的な修理が必要となる場合があります。

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